5月大阪の求人1.2倍 訪日客増でリーマン前の水準に
大阪労働局が6月25日発表した大阪府内の5月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.20倍に達した。1.20倍台を回復したのはリーマン・ショック前年の2007年10月以来で7年7カ月ぶりの高水準だ。訪日外国人客(インバウンド)増加で、宿泊業などの新規求人が増えた一方、求職者が減った影響とみられる。
5月は建設業、製造業などで前年同月比10%以上減ったが、宿泊業が10.9%、小売業が17.8%それぞれ増えるなどインバウンド関連の需要が全体を支えた。新規求職者数は減少傾向にあり、5月は同11.2%減った。企業業績の好転で事業主の都合で解雇される離職者が減った結果、求職者が減ったと同局は分析している。