14年輸入魚介類シェアに変化 米国産13.7%へ上昇
輸入魚介類のシェアが変わってきた。米国産の輸入がスケソウダラのすり身やサケを中心に増加した。カニの貿易規制の始まったロシア産や、病害の影響でエビの輸入が減ったアジア勢もシェアを落とした。米国産は穀物や食肉、果実などで高いシェアを占めているが、魚介類でも存在感が高まっている。
貿易統計によると、2014年の魚介類輸入(速報値)は約211万㌧で前年度に比べ0.3%拡大した。増加が目立つのは米国で12%増の28万㌧だった。4年前と比べると15%多く、輸入品に占める米国のシェアは2.5㌽上昇し13.7%となった。
地域別で中国を含め全輸入量の約48%を占めるアジアは、前年度比3%減の102万㌧。シェアは4年前に比べ3.1㌽縮小。エビの落ち込みが大きく響いた。ロシア産の14年度輸入量は前年度比13%減の13万㌧だった。主力のカニ類が約5万5000㌧で4%減った。その結果、全体に占めるシェアは6.5%で、4年前に比べ0.8㌽縮小した。