輸入白身魚の高値続く 円安,米中の需要増,漁獲量減響く
フライなどに加工される輸入白身魚の高値が続いている。北米産のギンダラやカラスガレイなどの高値が目立っている。為替の円安に加え、米国や中国などでこれらの食材に対する需要が増えているほか、漁獲量の減少も響いている。今のところ小売価格には反映されておらず、影響は限定的だが、今後の高値を警戒する声は強い。
水産庁によると、2013年度の水産物自給率(重量ベース)は60%で、4割を輸入している。焼き魚となる銀ダラは3月以降、主産地のアラスカで漁が始まった。円安の進行で輸入価格は前年同期比3~4割高い。国内卸価格も1㌔2000円を超える水準で過去最高値圏での荷動きが続く見通しだ。メロは1㌔3000~3500円で前年同期比4割高い。居酒屋などで揚げ物に使われるカラスガレイは前年比3~4割高の1㌔900~950円だ。