大阪で独立68周年・日イ国交樹立55周年祝賀レセプション
インドネシア共和国独立68周年と日本インドネシア国交樹立55周年を記念して、在大阪インドネシア共和国総領事イブヌ・ハディご夫妻の主催による祝賀レセプションが8月2日(金)、午後6時45分~同8時45分、大阪市住之江区南港のハイアット・リージェンシー・大阪で開かれた。総領事の幅広い親交を物語るように、様々な業種・業界のインドネシア・ビジネスや文化活動に関わる人たちが出席する、盛大な催しとなった。
また、このレセプションは2010年1月に総領事として大阪に着任して以来、3年半にわたり、とりわけ管轄する西日本地域で積極的に様々な交流活動を展開したイブヌ・ハディ氏とのお別れの会ともなった。総領事の任期満了の同氏は帰国後、インドネシア共和国外務省欧米局北アメリカ・中央アメリカ部長に就任する。
こうした事情があっただけに、今回のレセプションはイブヌ・ハディ氏の業務に対する姿勢や人柄が色濃く出たものとなった。招待客をレセプション会場に迎え入れる際、ひとり一人と言葉、握手を交わすなど、お祝いの会である一方、別れを惜しむ想いが反映されたシーンだった。そのため、会場入り口付近は一時、長蛇の列となった。それは、日本の”おもてなし”の心に通じる、”イブヌ・ハディ流”接客といっていいのかも知れない。
レセプション冒頭のガムラン演奏、君が代、インドネシア国歌の演奏の後、あいさつした総領事は、11月からの関空-ジャカルタ便の就航、日本・インドネシア両国の経済連携協定(EPA)に基づく看護師・介護福祉士候補者の受け入れ事業など、この3年間の両国の関係強化・深化のあとを回顧。そして在任中、「大阪府と兵庫県はじめ西日本の17府県の皆様に、いただきました数々のご支援と友情に深く感謝致しますとともに、心よりお礼申し上げます」と謝意を述べた。この際、自ら英語と流暢な日本語でスピーチしたのが印象的だった。これを受けて、日本でとくに関係の深かった自治体の代表として、大阪府の小西禎一および兵庫県の金沢和夫の両副知事が出席し、祝辞と総領事への餞(はなむけ)の言葉を贈った。また式典の最後にムハンマド・ルドフィ・駐日インドネシア共和国特命全権大使があいさつ、乾杯の労を取った。