没後1250年を記念し、平成の鑑真像に入魂 唐招提寺

没後1250年を記念し、平成の鑑真像に入魂 唐招提寺
 奈良市の唐招提寺で6月5日、日本に戒律を伝え同寺を創建した鑑真の没後1250年を記念し、国宝・鑑真和上坐像の「お身代わり」として制作された像に魂を入れる開眼法要が営まれ、約1000人の参列者が儀式を見守った。像は輿(こし)に乗せられ、雅楽奏者や僧侶らに先導されて、南大門から法要が行われる講堂まで運ばれた。開眼の儀では、同寺の石田長老が大きな筆を手に、像に眼を描く所作を行った。
 この像は美術院国宝修理所(京都市)で、2010年から3年近くかけて、国宝像と同じ技法で制作された。6月7日から境内の開山堂で一般公開される。