ジョン万次郎の漂流記 写本100年ぶり戻り5/18から展示

ジョン万次郎の漂流記 写本100年ぶり戻り5/18から展示
 ジョン万次郎の漂流記「漂巽紀略(ひょうそんきりゃく)」の写本の一つが、米国から約100年ぶりに日本に戻り、5月18日から7月19日まで「『漂巽紀略』に見る万次郎の世界展」で、万次郎に関する資料などとともに、高知県立坂本龍馬記念館(高知市)で展示されている。
 「漂巽紀略」は江戸時代末期、遭難の末に米国に滞在したジョン万次郎(中浜万次郎)が1851年に帰国した際、本人から聞き取った話を基に、土佐藩の絵師、河田小龍が様々な挿絵・図を施しながら執筆。万次郎が救助されたときの様子や米国での生活や文化が書かれている。原本は、当時の土佐藩・山内容堂に提出されたが、その行方は分かっていない。龍馬記念館によると、幕末に作られた写本は6つあり、このうち1つは記念館が保管。新たに展示されるのは別の写本で、米国のボストン港などの絵が多く含まれている。