志賀直哉の未発表書簡 岡山で見つかる

志賀直哉の未発表書簡 岡山で見つかる
 作家の志賀直哉(1883~1971年)の未発表書簡が岡山県倉敷市で見つかった。これは彼が小説を連載していた大阪毎日新聞の学芸部長で詩人の薄田泣菫(1877~1945年)に宛てた手紙とはがき計5通。これらは1919~20年に書かれ、倉敷市出身の薄田の遺族が市に寄贈した資料の中から発見された。うち4通は、同紙で連載した「或る男、其姉の死」に関する内容。新聞連載用に回を区切って書く難しさを語ったもの、紙面の都合で連載が休止された時期に、あまり間が空くのは読者には面白くない-などのいらだちを綴ったものもある。