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成年後見制度見直しへ 期間限定の利用可能に法制審に諮問

小泉龍司法相は2月13日、認知症などの人に代わって財産管理を担う成年後見制度の見直しを15日の法制審議会(法相の諮問機関)総会へ諮問すると表明した。見直しの要点は、一度選任すると原則として亡くなるまで利用をやめられない現行制度を改め、期間限定で選任できる仕組みなどを検討する。法制審での議論を踏まえ、2026年度までに民法などの関連法改正を目指す。
このほか、専門家を後見人にする場合は、毎月数万円の報酬を支払わなければならず、負担が重いとの指摘も見直し検討の根拠だ。また、後見人が支援する行為の範囲を限定することも論点の一つだ。
厚生労働省によると、成年後見制度の利用者数は2022年末時点で25万人程度にとどまっている。高齢化の進行に伴い、認知症患者が2025年には推計700万人以上に増加すると見込まれているのに引き換え、成年後見制度利用者は様々な制約から一向に広がっていない。

ダイハツ 3/1付で経営刷新 新社長にトヨタの井上雅宏氏

トヨタ自動車の佐藤恒治社長は2月13日、子会社のダイハツ工業(本社:大阪府池田市)の奥平総一郎、松林淳会長が3月1日付で退任し、親会社のトヨタ自動車の中南米本部長の井上雅宏氏が3月1日付で社長に就任すると発表した。ダイハツは経営体制を刷新、新生、井上氏のもとで、不正を再発させない組織風土の確立および社会からの信頼回復を目指す。ダイハツは今後、国内の軽自動車に限定、これまで推進してきた海外事業の企画、開発はトヨタ自動車の受託を担う。

日野自 ライン再稼働 豊田自動織機不正で停止の羽村工場

日野自動車は2月12日、羽村工場(所在地:東京都羽村市)で停止中の生産ラインを13日朝から再稼働することを明らかにした。同ラインでは自社製のほか、エンジン認証不正問題が発覚した豊田自動織機のエンジンを使いトラックを生産していることから、1月29日から生産を停止していた。

東京都 介護人材確保へ来年度から最大月2万円独自支給

東京都は介護人材の確保につなげようと独自に居住支援手当として、来年度から最大で月2万円支給する。これは都が他の地域に比べて住宅費が高い事情を踏まえ、介護職員を支援しようというもの。対象となるのは、新たに居住支援手当を設けた都内の介護保険サービス事業所。
具体的には週の実働が20時間を超える介護職員とケアマネジャーに1万円を、さらに勤続5年目までの介護職員には1万円を加算した2万円を支給する。都は障害者向けのサービスを手掛ける福祉事務所にも同様の支援を行うことにしている。都の推計では再来年度、都内で3万人程度の介護人材が不足する見込み。

明大発スタートアップ ヒトへの臓器移植用ブタ誕生

明治大学発スタートアップのポル・メド・テック(所在地:神奈川県川崎市)などのグループは2月13日、ヒトに臓器移植する「異種移植」を想定した3頭のブタが11日に誕生したと発表した。これは米バイオテクノロジー企業のイージェネシスがゲノム編集技術で開発したブタの細胞の提供を受け、同社がクローン技術を使って生産したもの。
このブタは臓器移植しても免疫による拒絶反応が起きにくいように、ブタの遺伝子を改変済みという。ポル・メド・テックグループは動物で安全を確認して、2025年度にも臨床試験の開始を目指す。ヒトへの臓器移植を想定したブタが国内で生まれたのは初めて。

文豪が定宿とした都内「山の上ホテル」2/12最後の営業

川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静ら文豪、そして平成・令和の超売れっ子作家らが愛し、定宿とした東京都千代田区の「山の上ホテル」が2月12日の営業を最後に、休業に入った。建物の老朽化が理由で、営業再開時期は未定としている。ホテルの休業はすでに発表済みだったこともあり、最終日はロビーやレストランを訪れ、別れを惜しむ人の姿が見られた。
1954年にホテルとして創業。出版社が多い神田神保町に近い立地から、締め切りの迫った作家の”缶詰め”の現場として使われ、創業時からロビーは原稿を待つ編集者であふれた時代があったという。アールデコ調の建物で、クラシックな雰囲気と静かな環境が作家に好評だった。

23年の児童虐待12万2,806人で過去最多 7割が心理的虐待

警察が児童相談所(児相)に児童虐待の疑いがあると通告した18歳未満の子どもが、2023年1年間で12万2,806人(暫定値)に上り、前年から6.1%増え過去最多を更新した。児相への通告児童数は統計が残る2004年から19年連続で増えている。
内訳をみると、両親間での暴力といった面前DV(ドメスティック・バイオレンス)などの「心理的虐待」が前年比6.8%増と最多の9万761人で、全体の7割強を占めた。次いで多いのが「身体的虐待」で同4.2%増の2万1,520人、「怠慢・拒否(ネグレクト)」が同4.0%増の1万205人と続いている。

飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察

奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。

大阪・吹田 2/10万博記念公園で梅まつり始まる 5分咲き

大阪府吹田市の万博記念公園で2月10日から「梅まつり」が始まった。同公園の2カ所の梅林にはおよそ140種、680本ほどの梅の木が植えられている。公園によると、今年は例年より開花が早く、現在多くの品種で5分咲き程度まで進んでいるという。
同公園の梅まつりは3月10日まで。期間中、ガイドによる説明や梅を使った加工品の販売など様々なイベントが開かれる。

ダイハツ京都工場 約1カ月半ぶり一部車種の生産再開

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は2月12日、京都工場(所在地:京都府大山崎町)で、国土交通省が安全基準への適合を確認したバンタイプの2車種の生産を再開した。生産再開したのはトヨタ自動車が販売する「プロボックス」とマツダが販売する「ファミリアバン」の2車種。ダイハツは認証試験の不正問題で、2023年12月20日に国内の4工場での全車両の生産を停止しており、生産再開は約1カ月半ぶり。
このほか、ダイハツは2月26日からダイハツ「ミライース」や「ハイゼット」、トヨタの「ピクシスエポック」など大分工場で生産されている計10車種についても生産を再開する予定。