奈良・橿原市の本薬師寺跡で飛鳥時代最大の南門見つかる

奈良県橿原市教育委員会の発掘調査によると、同市の本薬師寺の跡で寺の正門にあたる南門が初めて見つかった。当時の寺院の南門としては最大で、同委員会は本薬師寺が国家主導で造られた寺院としてふさわしい立派な門を備えていたことを示す資料だとしている。国の特別史跡に指定されている本薬師寺跡は、飛鳥時代、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して創建を始めた寺の跡で、奈良市にある薬師寺の前身とされている。同委員会の発掘調査によると、建物の柱を支える礎石を抜き取った穴が、東西に並んで3カ所見つかった。南門の大きさは東西およそ15mとみられている。