「さっぽろ雪まつり」に興福寺中金堂の大雪像登場

「さっぽろ雪まつり」に興福寺中金堂の大雪像登場

札幌市の大通公園に2月5日、奈良市で300年ぶりに再建される興福寺中金堂の大雪像が完成した。6日から始まる「さっぽろ雪まつり」の目玉の一つとして制作されたもの。天平時代の名刹が本物より一足先に、札幌の地に蘇った。
この大雪像、陸上自衛隊員延べ約3800人が約30日間かけて精巧に再現したという。5日夜にはこの大雪像をバックに、プロジェクションマッピングで興福寺の国宝、阿修羅像が現われ、白銀の世界に幻想的な雰囲気を醸し出していた。
興福寺の中金堂は、元明天皇による平城京への遷都の際、後の藤原氏栄華の礎をつくった藤原不比等によって建てられた。平安時代以降、焼失と再建が繰り返され、江戸時代中期の1717年の7回目の焼失後は再建されていない。今回は2017年の創建1300年を前に再建計画がスタートし、2018年に落慶予定だ。