泉南市と地元漁協 近畿大の支援受けアナゴの養殖開始

泉南市と地元漁協 近畿大の支援受けアナゴの養殖開始

大阪湾のアナゴ漁で知られる大阪府泉南市と地元の岡田浦漁協が、近畿大学水産研究所のサポートを受け、このほど稚魚から成魚に育成するアナゴの養殖プロジェクトをスタートさせた。
泉南市のアナゴの漁獲高は平成16年には140㌧あったが、25年にはわずか25㌧にとどまり8割超減少している。サイズもこぶりになっている。このためアナゴ漁をやめる漁師も少なくない。
こうした状況を受け、泉南市が市の名物であるアナゴの生産高を増やそうとプロジェクトを発案。実績のある近畿大学水産研究所の協力を取り付けた。
同研究所は独自に、まだ養殖技術が確立されていないアナゴの稚魚から成魚に育てることに成功。まだ、人工ふ化には至っていないものの、注目を集めている。
今回のプロジェクトでは、同研究所がアナゴ養殖のノウハウを提供する。市の関係者は養殖アナゴを泉南市の新たなブランドに育てたいと意気込んでいる。