異例の春、卵卸価格が上昇 1カ月で7%高

異例の春、卵卸価格が上昇 1カ月で7%高
卵が値上がりしている。ここ1カ月で卸価格は1割近く上昇し、東京都内のスーパーでは特売を減らすケースも出てきている。鶏に与えるエサの輸入価格が円安で上昇し、養鶏業者のコストが上がっているためだ。かつては”卵は物価の優等生”といわれ、小売価格が安定している代表的な食品とみられてきたが、円安の影響は避けられないようだ。
指標となるJA全農たまご(東京都新宿区)の卸価格(Mサイズ)は、1カ月で7%上がり1㌔当たり235円となった。例年春から夏にかけては、鶏が卵を産みやすくなり生産量が増える。一方で需要は一服するため、価格が下がりやすい季節だという。ところが、今年は異例の展開で、前年の同時期と比べて約1割高い。4月としては4年ぶりの高値だ。店頭価格は現在、都内で10個(Mサイズ)200~250円程度が多い。