ミラノ万博「日本館」に35自治体参加「和食」文化発信

ミラノ万博「日本館」に35自治体参加 「和食」文化発信

日本貿易振興機構(ジェトロ)と農林水産省、経済産業省は3月5日、5月1日から10月31日までイタリア・ミラノで開催される国際博覧会で、政府出展の「日本館」に参加する自治体などの展示内容を発表した。27組35自治体(3月5日時点)が参加し、地元の食文化や伝統工芸を紹介。観光客の増加につなげたい考えだ。国際博覧会に参加する自治体数は過去最多。

国際教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「和食」への関心が高まっていることから、山形、新潟両県は「つや姫」など特産米の魅力を発信。福井県は禅の歴史と結びついた精進料理を紹介する。岩手県と宮城県、同県石巻市は東北地方の食材を使ってイタリアのシェフ作った料理を振る舞う。世界農業遺産に認定された地域を持つ新潟、石川、静岡、熊本、大分の5件は連携し、伝統的な農法や豊かな景観を紹介する。7月11日には、日本文化を広く伝える「ジャパンデー」を開催し、伝統芸能の三味線や諸堂が披露される。