14年生まれの太平洋クロマグロ最少 乱獲深刻化

14年生まれの太平洋クロマグロ最少  乱獲深刻化

水産総合研究センターの調査によると、2014年に生まれた太平洋クロマグロの資源量は00年以降、最低となる見通しであることが明らかになった。乱獲が深刻化していることを示すデータだ。南西諸島周辺で生まれたクロマグロが取れる西日本太平洋沿岸などでの14年7~9月の漁獲量を基にした解析結果によると、14年生まれの漁獲量は13年に比べて20%、12年の33%と低水準で、08~12年の平均値の10分の1近くまで落ち込んだ。こうしたことから、南西諸島周辺で生まれたクロマグロは13年を大幅に下回ったと推定した。

島根県・隠岐諸島周辺での1日・1隻当たりの漁獲量も13年の23%と極めて低調で、このデータを基に推定した日本海で14年に生まれたクロマグロの資源量も、13年を下回ることが確実となった。これらのデータを総合すると、同センターは14年生まれのクロマグロは00年以降で最も少なかった12年を下回る可能性が高いと結論付けた。