ブータンの手すき紙職人受け入れ 石州半紙の技術研修

ブータンの手すき紙職人受け入れ 石州半紙の技術研修

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が無形文化遺産に登録した「和紙」の一つ、石州半紙の技術を学ぼうとブータンの手すき紙職人が島根県浜田市に滞在中だ。同市と石州半紙協同組合、国際協力機構(JICA)が協力して、研修を受け入れた。石見地区の伝統技術を学んでもらい、母国で紙製品作りに役立ててもらうのが狙い。

10月下旬に来日した30代までの若手職人3人が、石州半紙技術者会に属する職人から指導を受けている。竹を使った道具作りや、紙の原材料コウゾの皮はぎ処理などを一通り学び終え、実際に紙を漉(す)く研修を受け始めた。ブータンと島根県・旧三隅町(現浜田市)は手すき紙を通じて、1986年に交流を始めた。3人は12月下旬まで浜田市に滞在、研修に精出す予定。日経産業新聞が報じた。