真鯛に伊予柑の香り 愛媛県研究センターが加工技術開発

真鯛に伊予柑の香り 愛媛県研究センターが加工技術開発

愛媛県農林水産研究所水産研究センター(愛媛県宇和島市)は、養殖真鯛(マダイ)に伊予柑(イヨカン)の香りを効率よく加える技術を開発した。ジュースの製造時に回収されるイヨカンの精油を飼料に少量加えた。年内にも出荷が始まる見通しだ。

飲料製造会社のえひめ飲料(松山市)と共同で開発した。イヨカンの果皮に含まれる精油を使う。マダイの重さの0.1%分にあたる精油を飼料に加えると、魚の脂肪分に香り成分が移る。出荷の2週間前からイヨカンの精油を加えた飼料を与え始めれば、いけす内のマダイに行き渡るとみている。