エノキタケ由来の不凍多糖量産化に成功 カネカと関大

エノキタケ由来の不凍多糖量産化に成功  カネカと関大

カネカと関西大学は10月2日、風味を損なわずに冷凍保存ができる成分「不凍多糖」をエノキタケから抽出し、世界で初めて大量生産することに成功したと発表した。不凍多糖を添加すれば、高熱で調理した後に冷凍するエビフライやから揚げの味と食感を、解凍後も保つことができるという。10月中旬からサンプル出荷を始める。カネカでは5年後には不凍素材製品群で10億円の売り上げを目指す。

カネカは、関西大学化学生命工学部の河原秀久教授、エノキタケメーカーの一栄(長野市)、抽出装置を生産する富士ハイテック(長野市)と2010年8月から共同開発してきた。