中国産ソバ大幅減産見込みで価格上昇 卸値2割高

中国産ソバ大幅減産見込みで価格上昇 卸値2割高

中国産ソバの価格が上昇している。収穫が本格化している2014年産の作付面積が前年よりも大幅に減少し、減産見通しが強まっている。国産ソバも主力の北海道産の作柄が悪化しているとの観測が出ている。また、中国産から国産に需要シフトするとの見方もあり、先高観につながっている。

中国産ソバの製粉会社の卸価格は現在流通している13年産で45㌔当たり5250円(中心値)となっている。12年産と比べ2割高い。13年産の生産量が少なかったためだ。14年産の生産量は大幅に減少するとの見方が強い。中国の輸出業者によると、主産地の作付面積は前年比46%減少した。ソバより先に種をまくとうもろこしの作付が順調だったことや、アワなど他の作物への転作が進んだ。現地でソバより高値で売れるためだ。

国産ソバも先高観が強い。生産量の5割近くを占める北海道産に、8月の大雨の影響で冠水による生産減の観測があるためだ。また、今年から農家への補助金が減ったため、作付面積も増えていないとみられていることもその背景にある。