兵神機械 船内向け野菜栽培装置を11月に製品化

兵神機械  船内向け野菜栽培装置を11月に製品化

 兵神機械工業(兵庫県播磨町)は、船内で新鮮野菜が育てられる船舶用水耕栽培装置を実用化する。開発した試作機を8月末に内航船に搭載し、育成状況を調査したうえで、11月ごろの製品化を目指す。価格は1機当たり50万円以上とする。年間40~50隻の船舶への設置を目指すほか、外航船や防衛省向けの装置開発も進める。栽培装置は高さ895㍉×横幅848㍉×奥行き465㍉、重量は70~80㌔。船内に置きやすいよう小型軽量化する。

 鉄製で電源は船側から受け、下に循環用ポンプと水タンク、上に水耕用トレーを配置し、上部天井から発光ダイオード(LED)ライトで照らすしくみ。一度に30株弱のレタス系やアブラナ系のベビーリーフの種を蒔けば20~30日で収穫できる。11月に「マリンオンディーネ(仮称)」として製品化を目指す。