コメの値決め 14年産から一部入札方式に

コメの値決め 14年産から一部入札方式に

 全国農業協同組合連合会(全農)は流通業者に対するコメの販売価格の決め方を見直す。従来は全農が産地や銘柄ごとに決めた価格を流通業者に提示してきたが、2014年産米から流通業者の希望価格を募り販売する「入札方式」も加える。店頭の売れ行きなど流通実態を反映した値決めを採用することで、コメの流通、店舗価格が一段と下がる可能性がある。

 新方式は、全農が毎月、コメ卸会社の購入希望数量と価格を聞いたうえで高値を付けた順に販売先を決める。8月20日に1回目の取引希望銘柄を提示する。

 全農の13年産米の販売実績は6月末までで145万㌧と前年比14%減。消費者のコメ離れもあり、新米の収穫前の今年6月末の民間在庫は過去最高水準に膨らんでいる。