被災地に巨大植物工場 レタス1日1万株 宮城・多賀城

被災地に巨大植物工場 レタス1日1万株 宮城・多賀城

 東日本大震災の津波で被災した宮城県多賀城市で、LED(発光ダイオード)照明を使った植物工場が完成し7月2日、開所式があった。LEDを全面採用した、植物工場としては世界最大規模になるという。レタスの場合、1日1万株程度、年間を通じて収穫できる。

  農業ベンチャー「みらい」(東京都千代田区)が運営。レタスの栽培日数は33~35日で露地栽培の2.5倍の速さ。5月に稼働し、6月に初出荷した。地元スーパーなどで販売しており、今後は飲食店などにも出荷する計画だ。完全閉鎖型の植物工場で、津波の塩害や原発事故の風評被害に強い-としている。工場の年間売上高は約3億円を見込んでいる。