2020年度に「食」の海外売上高を倍増の5兆円へ

2020年度に「食」の海外売上高を倍増の5兆円へ

 農林水産省は6月6日、農機具メーカーなども含めた「食」に関係する企業の海外売上高を2020年度に5兆円に倍増させる戦略を発表した。海外の旺盛な需要を取り込んで、国内産業の成長につなげるのが狙い。安倍政権が6月中にまとめる成長戦略に盛り込む。

 民間企業の間で進出先として関心が高く、政府開発援助(ODA)をはじめ政府間の経済協力を活用できる中国やインド、アフリカなどを重点地域と定め、地域別に具体的な戦略を策定する。官民による協議会を6月中に設置し、議論を始める。今回まとめた戦略では、日本食に用いる食材の輸出を拡大するほか、外食産業に海外進出を促す。