上田秋成の和歌・枕詞の解説書の版木見つかる 奈良大

上田秋成の和歌・枕詞の解説書の版木見つかる 奈良大
 奈良大によると、「雨月物語」で知られる上田秋成(1734~1809年)が和歌の枕詞(まくらことば)を解説した「冠辞続(かんじぞく)ちょう」の版木4枚が見つかった。同書は1801年に刊行され、枕詞392例を五十音に分類している。版木は縦84.1㌢、横22.2㌢、厚さ1.8㌢の桜の木を使い、ヒット商品で何度も刷られたことを示すように厚く墨が残っている部分もあった。京都の古書店から奈良大が譲り受けて調査した。版木の多くは火災や空襲で失われた。