シーラカンスの謎に迫る 福島の水族館がマナドで調査

シーラカンスの謎に迫る 福島の水族館がマナドで調査
 福島県いわき市の水族館「アクワマリンふくしま」の調査隊が5月28日、生きた化石と呼ばれる古代魚シーラカンスの謎に包まれた生態を調べるため、インドネシア・スラウェシ島北部、北スラウェシ州マナドに入った。同水族館は2005年にインドネシアで調査を開始、東日本大震災後も困難を克服して調査を続け、今回が節目の10回目だ。この間、06年に日本の研究チームとして初めてシーラカンスの撮影に成功、また09年にはシーラカンスの稚魚を世界で初めて撮影するなどの業績を残しており、今回は繁殖行動などの生態にさらに迫りたい-としている。
 調査隊には地元サムラトランギ国立大学内に昨年開設されたシーラカンス研究所のメンバーらも参加する。船上から操作できる自走式水中カメラを使ってマナド沖の深さ100~300㍍の海底にある洞窟でシーラカンスの撮影を目指す。調査は6月10日ごろまで続けられる。