気仙沼の遺跡で縄文時代の大量のマグロの骨や石器出土

気仙沼の遺跡で縄文時代の大量のマグロの骨や石器出土
 宮城県気仙沼市教育委員会は、同市唐桑町にある波怒棄館(はぬきだて)遺跡の縄文時代(約5500年前)の貝塚から、大量のマグロの骨や刃物状の石器が出土したと発表した。石器の破片が刺さったままの骨もあり、貝塚周辺にマグロを解体する施設があった可能性があるとしている。マグロの骨には数十㌢ごとに切断した痕があり、骨の大きさから体長2㍍を超える大型マグロだったとみられる。
 同遺跡は三陸海岸の広田湾を見下ろす丘陵地にある。東日本大震災に伴う高台への集団移転用地になり、同市教育委員会が昨年10月から約6000平方㍍発掘していた。