「卑弥呼の墓」解明へ 箸墓古墳など宮内庁が調査許可

「卑弥呼の墓」解明へ 箸墓古墳など宮内庁が調査許可
 宮内庁は2月13日、日本考古学協会など考古・歴史学系の15の研究者団体に、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓とされる箸墓古墳(奈良県桜井市)と、その後継者・壱与の墓とされる西殿塚古墳(同県天理市)の立ち入り調査を許可したと発表した。調査は20日に実施される。
 両古墳は最古段階の巨大前方後円墳で、墳丘の詳しい形態など不明な点が多い。箸墓古墳は全長約280㍍で、宮内庁は第7代・孝霊天皇の皇女の墓として、西殿塚古墳は全長約230㍍で、宮内庁は第26代・継体天皇の皇后、手白香皇女の墓として、それぞれ管理している。3世紀中ごろから4世紀初めに築造されたとみる説が有力だ。