難波京の南で大規模建物群 京の範囲拡大も

 大阪市教育委員会と大阪市博物館協会大阪文化財研究所は12月19日、同市天王寺区の北河堀町所在遺跡で、7~8世紀ごろとみられる5棟の大規模な建物跡が見つかったと発表した。中心にある建物は東西6.3㍍、南北14.3㍍。柱の直径は30㌢。この建物を囲むように、他の4棟が整然と配置されていた。有力貴族の邸宅か役所とみている。今回発見された場所が、これまで想定されていた難波京(東西約1.6㌔、南北約4.2㌔)のすぐ南側であることから、京の範囲がさらに南に広がる可能性もあるという。